ドル高進行 景気循環系商品売られる
- MRA商品市場レポート
2024年10月24日 第2830号 商品市況概況
◆昨日の商品市場（全体）の総括
「ドル高進行 景気循環系商品売られる」
【昨日の市場動向総括】
昨日の商品市場はソフトコモディティが上昇、発電燃料価格が上昇したが、原油や金属などは軒並み水準を切り下げた。
米国の景気はそこまで悪くなく、利下げを一回見送る可能性が意識される中でドル指数が上昇、株も下落しておりリスク選好度合いが後退していることが価格を下押ししている。
コモディティを巡る環境は景気減速の中で、それほど強気に傾くような材料があるわけではないが、原油や亜鉛、アルミなどの供給面が意識されている商品は比較的堅調な推移になっている。
やや気になるのが金価格が高値を維持していること。工業向けの需要の比率がさほど高くない中、市場参加者の思惑で動きやすいが、明確にこれが需要を牽引しているというものが存在しない。
個人も含めた投機的な買いが価格を押し上げている（投機的＝購入した金を加工せず、そのままの状態で保存し、最終的には転売を目的として購入する、ないしは現物取得を前提とせずに先物のポジションとして保有する取引のこと、と弊社は定義している）状態だが、やや明確な材料がない中での上昇という印象は否めない。
相応に下落のリスクはあると考えてはいるが、それがどのタイミングで顕在化するかは判断が難しい所だ。
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