米景気への楽観と中国対策期待、地政学で堅調
- MRA商品市場レポート
2024年10月23日 第2829号 商品市況概況
◆昨日の商品市場(全体)の総括
「米景気への楽観と中国対策期待、地政学で堅調」
【昨日の市場動向総括】
昨日の商品市場は軒並み堅調な推移となった。下落したのはその他農産品や鉄鋼製品・石炭など。中東の地政学リスクと想定していたほど悪くない米経済、中国の経済対策期待などが重なり、リスク資産価格を押し上げた。
しかし同時に安全資産としての需要が高まっている金は上昇しており、様々なリスクを金価格が内包している可能性が出てきた。この局面で「出遅れ買い」される銀も暴騰しており、過去の例に照らせば40ドルを超える可能性が高まっている状況。
しかしその後、銀は下落し、金も下落、その他の商品も下落という展開になるケースが多いため、やや現在の金銀はリスクを織り込み過ぎている感は否めない。実際、本当にリスク選好が強まった時に物色されやすいビットコインは下落しており、このことを裏付けている。
今後地政学や金融・財政政策などは選挙結果が左右する展開にならざるを得ない。仮に米国でトランプ政権が誕生した場合、4年ぶりに政策が「元に戻る」ことになる。
同盟国も、敵対している国も混乱は不可避だろう(詳しくは本日のMRA's Eyeをご参照下さい)。
IMFは世界経済見通しでインフレ沈静化と、3つの転換について解説しているが、地政学や保護主義的な政策の推進がこれを妨げるリスクについても指摘している。
◆本日のMRA's Eye
「米大統領選挙の行方と影響」
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