景気循環系商品は調整売りで軟調
- MRA商品市場レポート
2024年10月15日 第2823号 商品市況概況
◆昨日の商品市場(全体)の総括
「景気循環系商品は調整売りで軟調」
【昨日の市場動向総括】
昨日の商品市場は、金属・エネルギーセクターが売られたが、その他の商品は総じて堅調だった。
連休中に公表された中国財務相の発言や、中国の貿易統計など中国発の材料は同国の厳しい状況を示すものが多く(詳しくは有料レポートの「昨日のトピックス」をご参照下さい)、特に同国の景況感に左右されやすい金属セクターには下押し圧力が掛かる展開となった。
エネルギーは中国というよりはドル高の進行や、ワシントンポスト紙がイスラエルがイランの石油施設を攻撃することはなく、軍事施設を攻撃すると報じたことなどが売り材料となった。
とはいえ、軍事上の機密を一報道機関がこれほど早く報じることへの疑問もある。攻撃対象が分かっていればそれに対して準備をするのは必定だからだ。ただしこれを以て、今年4月のイランの反撃の様に「十分反撃をした」として手打ちにしました、という可能性も有り得る。
一方、一部の報道ではレバノンに展開する国連の平和維持軍に対してイスラエルが化学兵器を使用した、との報道もある。そうであれば完全に一線を越えている。かつて米軍がシリアを空爆した際の「レッドライン」は化学兵器(サリン)使用だった。
テロに対する攻撃は是とされるが、もしこの報道が事実であるならば、もはや正当防衛・テロとの戦いという理屈は通らない。やり過ぎだろう。
つまり、イスラエルが仮に石油施設を攻撃しないと言ったとしても、かなり眉唾ということだ。
本日の見通し、昨日のセクター別動向と本日の見通し、マクロ見通しのリスクシナリオ、本日のMRA's Eye、主要ニュース/エネルギー・メタル関連ニュース/主要商品騰落率/主要指数/市場の詳細データPDFは、有料版「MRA商品市場レポート」にてご確認いただけます。
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