米国の緩やかな利下げ容認と株価上昇で堅調 エネルギーは下落
- MRA商品市場レポート
2024年10月14日 第2822号(簡易版)商品市況概況
◆昨日の商品市場(全体)の総括
「米国の緩やかな利下げ容認と株価上昇で堅調 エネルギーは下落」
【昨日の市場動向総括】
昨日の商品市場は、エネルギーセクターが軟調だったが、工業金属・貴金属セクターは堅調な推移となった。なお、昨日発表されたJPモルガンの決算が良好だったことで、企業決算への楽観も強まった。
米国時間に発表された経済統計は強弱まちまち。生産者物価指数は前月比±0.0%(市場予想+0.1%、前月+0.2%)、前年比+1.8%(+1.6%、+1.9%)、コア 前月比+0.2%(+0.2%、+0.3%)、前年比+2.8%(+2.6%、+2.6%)。
ミシガン大学消費者マインド指数は総合指数が68.9(71.0、70.1)、現況指数が62.7(64.0、63.3)、期待指数が72.9(74.8、74.4)、1年期待インフレが2.9%(2.7%、2.7%)、5-10年期待インフレが3.0%(3.0%、3.1%)となっている。
まとめれば、物価関連統計は市場予想を上回り、消費関連統計は市場予想を下回ったため、「利下げはするが、そのペースは緩やか」という解釈が妥当だろうか。実際、FF金利先物から算出される11月FOMCでの▲25bp利下げの可能性は、89.5%(前日83.3%)と上昇している。
利下げへの安心感から株価は上昇、経済対策への期待から金属セクターは上昇、という形。
しかし、エネルギーに関してはイスラエルが安全保障閣議でイランへの攻撃を議論したが結論を得なかった、ということで売られた。市場参加者はイスラエルのイランに対する攻撃、それに対する報復の影響がどの程度になるかが分からないため、Wait&See状態になっている。
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