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中東緊張再燃と買い戻しでエネルギー・金属高い
  • MRA商品市場レポート

2024年10月11日 第2821号 商品市況概況

◆昨日の商品市場(全体)の総括


「中東緊張再燃と買い戻しでエネルギー・金属高い」

【昨日の市場動向総括】

昨日の商品市場は、エネルギーや金属セクターに買いが入る一方、一昨日上昇していたソフトコモディティが売られる流れとなった。昨日発表された米週間新規失業保険申請件数と米CPIは強弱まちまちの結果となったことを考えると、この数日間の動きの反動があった、と考えるのが妥当ではないか。

足下、米国の経済状況の先行き不透明感が強まっている。基本、減速局面入りしているという理解で間違いはないと思うが、それが急速なのかそうではないのか、その際に利下げのペースをどうするか、ということが判然としないということである。

昨日の米週間新規失業保険申請件数は市場予想を大幅に上回った。これはハリケーン・ヘレンの影響が大きかったことによる。季節調整済みの統計は発表されていないが、調整前ベースだと、ノースカロライナ州(+8.5千人)、フロリダ州(+3.8千人)、サウスカロライナ州(+1.1千人)、テネシー州(+1.8千人)などでの増加が顕著だった。

しかし一方で、ハリケーンの影響を受けたとは考えられないミシガン州は+9.5千人と、2週連続の大幅悪化となっている。これは製造業のレイオフによるものとされる。

この他、カリフォルニア(+4.5千人)やオハイオ(+4.3千人)でも増加が確認されており、これまで続いていた失業者保険申請者の減少傾向が変わった可能性も排除できない。


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