中東情勢一服・中国対策期待後退で軒並み安
- MRA商品市場レポート
2024年10月10日 第2820号 商品市況概況
◆昨日の商品市場(全体)の総括
「中東情勢一服・中国対策期待後退で軒並み安」
【昨日の市場動向総括】
昨日の商品市場は、ココア、コーヒー、ハリケーンの影響を受けることが懸念されるオレンジジュースなどのソフトコモディティが上昇したが、その他の商品は水準を切り下げた。
この数週間、中東情勢と中国の経済対策、米政策金利動向が市場の関心時だったが、中東情勢はイスラエルの攻撃懸念が根強く意識されるものの、今のところ具体的な攻撃が行われていないことから原油価格に調整売り圧力が強まっている。
9月23日から始まった一連の中国の経済対策と今後の追加対策の期待が市場で高まっていたが、中国当局は対策の影響(主に利下げ)を見極めたいとして追加対策を打ち出さなかったことが、過度に失望を誘っている状況。
結局、当局の需要創出がなければ新たな需要が出てこない状況に中国がある可能性は高く、9月以降の金属セクター価格の上昇が行き過ぎだったことを示唆している。
また、米国の金融緩和観測だが、先週の雇用統計が強い内容だったことも有り、急速に過度な緩和期待が後退している。しかし昨日のFOMC議事録では9月利下げに反対した理事はおらず、先行き、利下げは続けるがそのペースに調整余地が残る、という過度なハト派的なトーンが修正される形となった。
◆本日のMRA's Eye
「中東情勢の米経済・世界経済への影響」
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