中東情勢緊迫・中国景気楽観・米経済軟着陸期待で堅調
- MRA商品市場レポート
2024年10月3日 第2815号 商品市況概況
◆昨日の商品市場(全体)の総括
「中東情勢緊迫・中国景気楽観・米経済軟着陸期待で堅調」
【昨日の市場動向総括】
昨日の商品市場は総じて堅調な推移となった。中東情勢不安を背景として原油が高い状態は続いているが、中国の経済対策を市場は非常に前向に評価しており、非鉄金属を含む金属セクターが顕著な上昇となった。
今回、非鉄金属価格が上昇している背景に、中国政府が行った株価対策が影響している可能性がある。基本、中国人は不動産や株などで利益が出ている状態だと、消費が増える傾向がある。これは米国人の消費行動と似たところがある。
特に9月以降、中国の株価は大きく上昇しており、この資産効果が消費を増やすのではとの期待感が価格を押し上げていると考えられる。
しかし、中国の不動産対策も抜本的な対策ではないことから、この対策を契機とする株・不動産価格の上昇が消費を増加させ、不良在庫を一掃するといった流れになれば、やや期待先行の上昇であるもののその後、消費が付いてくるシナリオも考えられるが、これはやや楽観的過ぎるだろう。
中東情勢はイスラエルのハニヤ最高指導作、ナスララ師の殺害の報復をイランが行ったため、現在ボールはイスラエル側が保有している。イスラエルは報復を宣言し、イランの核施設や石油関連施設の映像を流すCMを流している。仮にそうなれば、市場は大きく混乱することになる。
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