景気循環銘柄売られる
- MRA商品市場レポート
2024年10月30日 第2834号 商品市況概況
◆昨日の商品市場(全体)の総括
「景気循環銘柄売られる」
【昨日の市場動向総括】
昨日の商品市場はソフトコモディティや貴金属価格が上昇、原油屋非鉄金属などの景気循環銘柄は軒並み水準を切り下げた。
昨日発表された米統計はやや過去の指標であるJOLT求人が冴えない内容(ただしこれはIndeed指数で事前に把握できていたレベル)であったが、コンファレンスボード消費者信頼感指数は非常に良好であり、むしろ景気循環系商品が買われてもおかしくない状況だったが、ドル高が進行したことを切っ掛けに水準が低下した。
その後、米金利低下を受けてドル安が進行するが、エネルギー・非鉄金属は余りこれを材料視せずそのまま安値引けとなった。
中国が来週の常務会で10兆元の対策を行うとの観測記事が流れたが、それでも「複数年で総額10兆元」であり、2023年の中国のGDPが33.2兆元であることを考えると、5年でならせば6%程度であり、十分とは言えない。
日本が当時、バブルが弾けた時にGDP対比で20%~25%とも言われる規模で資金投入したことを考えると追加の対策が出てくる可能性が高いが、こればかりは来年度の予算を汲んでからでなければ、如何に中国が一党独裁であっても困難とみられる。
しかし、一定の景気下支え効果は期待できるだろう。
◆本日のMRA's Eye
「金価格の上昇は続くのか」
本日の見通し、昨日のセクター別動向と本日の見通し、マクロ見通しのリスクシナリオ、本日のMRA's Eye、主要ニュース/エネルギー・メタル関連ニュース/主要商品騰落率/主要指数/市場の詳細データPDFは、有料版「MRA商品市場レポート」にてご確認いただけます。
【MRA商品市場レポート】について