米緩和期待とソフトランディング期待で堅調
- MRA商品市場レポート
2024年9月24日 第2808号 商品市況概況
◆昨日の商品市場(全体)の総括
「米緩和期待とソフトランディング期待で堅調」
【昨日の市場動向総括】
昨日の商品市場は水準を切り上げる商品が目立った。欧州時間に発表されたPMIは軒並み悪化し、ユーロ安・ドル高が進行して大きく水準を切り下げる商品が目立ったが、時間外取引で株が上昇する中で短期的なリスクテイクのドル安が進行したこと、イラン ペゼシュキアン大統領が武器を置いても構わない、といった穏健な発言をしたこと、米PMIが製造業は減速もサービス業が市場予想を上回ったことがソフトランディング期待を高めたことで、広くリスク資産が物色される流れとなった。
また、材料としては小さいが中国がレポレートを1.85%に引き下げることを決定するなどの景気支援への期待も価格を押し上げた。
昨日特筆は発電燃料が軒並み大幅な上昇となったこと。中東情勢不安(これはMRAマンスリー10月号で解説の予定)、冬場を意識した調達が始まったことなどが材料。
今年はかなり予想よりも遅れたが、10月~11月頃にラニーニャ現象が発生、気温の低下の可能性も高まっている状況であり、今後、気温関連のニュースや予報が価格を大きく動かすことになろう。
本日の見通し、昨日のセクター別動向と本日の見通し、マクロ見通しのリスクシナリオ、本日のMRA's Eye、主要ニュース/エネルギー・メタル関連ニュース/主要商品騰落率/主要指数/市場の詳細データPDFは、有料版「MRA商品市場レポート」にてご確認いただけます。
【MRA商品市場レポート】について