パウエル議長発言を受けて調整売りに押される
- MRA商品市場レポート
2024年9月19日 第2805号 商品市況概況
◆昨日の商品市場(全体)の総括
「パウエル議長発言を受けて調整売りに押される」
【昨日の市場動向総括】
昨日の商品市場はその他農産品の中で需給ファンダメンタルズがタイトなもの、時間的にFOMCを織り込めなかった商品は上昇したが、その他は総じて水準を切り下げるものが目立った。
注目のFOMCは市場の大方の予想どおり▲50bpの利下げが決定された。QTのペースは変わらず。昨日、期待通りであれば逆に出尽くし感で売られるのではないか、と見ていたがその通りの展開となった。
その後のパウエル議長の記者会見でも「今回の▲50bpの利下げが新たなペースではない」と発言、今後は引き続き従来通りの▲25bpの利下げがあと2回行われ、来年は4回利下げが行われる、ということになる。
煎じ詰めると、「7月に▲25bpの利下げをしても良かったのだが、強めの統計が散見されたため実施を見送ったが、やはり▲25bpの利下げをしておけば良かった」として、7月の実施見送りを今回のFOMCで取り返して、従来想定していたペースに戻しただけ、とも言える。
今回、2024年の景気見通しの中央値が切り下がったが、どちらかと言えば大幅利下げのための言い訳作り、の感も否めない。
しかしこれらの動きを一歩引いて冷静に考えると、FRBの行動がビハインド・ザ・カーブになっているともいえ、前倒しの対応がなければショック発生の可能性も否定できない。
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