CONTENTSコンテンツ

株高を材料に軒並み上昇
  • MRA商品市場レポート

2024年9月20日 第2806号 商品市況概況

◆昨日の商品市場(全体)の総括


「株高を材料に軒並み上昇」

【昨日の市場動向総括】

昨日の商品市場は、軒並み水準を切り上げる商品が目立った。一方、これまで上昇して来たその他農産品や、供給不安で買われていた発電燃料の一角が売られた。

FOMCはある意味想定通りであるが▲50bpの利下げが行われたが、パウエル議長が今後の利下げペースが過度にハト派にならないように牽制したことで株が調整する形になった。

しかし、アジア時間から「米景気のソフトランディングは可能」との見方が強まり株が時間外で上昇する中で、エネルギーや非鉄金属などの景気循環系商品が幅広く買い戻される形となった。非常に強く、足下の商品相場が株価動向の影響を受けている証左と言える。

しかし、株価の上昇は期待の部分も大きく、景気が減速するシナリオは引き続きメインシナリオであり、株が調整する局面では大きく調整する可能性もある。

地政学的リスク(イスラエルのほぼ無差別とも言えるポケベル攻撃)の高まりを受けて金も上昇しているが、むしろ地政学というよりは株が上昇する中で、投機の先物買いやETFの買いが価格を押し上げているため、やはり株が調整する中では売られてもおかしくない。

市場は新たな材料を探すことになるが、物価動向以上に労働市場動向に注目が集まっていることは確かで、毎週の米週間新規失業保険申請件数や、月初の雇用統計の重要性が増したといえる。


本日の見通し、昨日のセクター別動向と本日の見通し、マクロ見通しのリスクシナリオ、本日のMRA's Eye、主要ニュース/エネルギー・メタル関連ニュース/主要商品騰落率/主要指数/市場の詳細データPDFは、有料版「MRA商品市場レポート」にてご確認いただけます。
【MRA商品市場レポート】について