▲50bp利下げ期待が高まり総じて堅調
- MRA商品市場レポート
2024年9月17日 第2803号(簡易版)商品市況概況
◆昨日の商品市場(全体)の総括
「▲50bp利下げ期待が高まり総じて堅調」
【昨日の市場動向総括】
昨日の商品市場は軒並み水準を切り上げる展開となった。昨日は中国・日本などの市場も休場だったが、米利下げの可能性(あくまでFF金利先物で判断するベース)に関し、▲50bpの利下げの確率が、▲25bpの利下げ確率を上回った事で、金融面で商品価格が支えられるとの見方が強まったことが、広くリスク資産価格を押し上げる展開となった。
しかし、昨日発表のPMI・ISM製造業指数の先行指標の1つであるニューヨーク連銀製造業指数は11.5(市場予想▲4.0、前月▲4.7)と予想外に改善している。
目先、FRBは米国の労働市場動向を注視しているが直近の雇用者数は▲5.7(前月▲6.7)と小幅ながら改善、6ヵ月後の雇用は17.3(17.6)と悪化ながらも高い水準を維持、足下の販売価格は7.4(8.5)と前月から低下、6ヵ月後は30.5(30.9)とこちらも小幅に低下している。
しかし、需要の指標である新規受注は9.4(▲7.9)と大幅に改善、先行きの見通しも39.9(24.8)と大幅に改善している。これを勘案すると▲50bpの利下げがどうしても必要な状況にあるようには見えない。
しかし、市場が▲50bpを期待している以上、▲25bpの利下げとなれば株は下落、その他のリスク資産も下落が予想されるため、FRBも市場動向とは向き合わざるを得ないのではないか。
本日の見通し、昨日のセクター別動向と本日の見通し、マクロ見通しのリスクシナリオ、本日のMRA's Eye、主要ニュース/エネルギー・メタル関連ニュース/主要商品騰落率/主要指数/市場の詳細データPDFは、有料版「MRA商品市場レポート」にてご確認いただけます。
【MRA商品市場レポート】について