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再び高まる▲50bp利下げ期待で堅調
  • MRA商品市場レポート

2024年9月16日 第2802号(簡易版)商品市況概況

◆昨日の商品市場(全体)の総括


「再び高まる▲50bp利下げ期待で堅調」

【昨日の市場動向総括】

週末金曜日の初心市場は一部の金属セクターが下落したが、その他の商品は軒並み水準を切り上げる展開となった。繰り返しコメントしている様に、市場は米国の労働市場動向、それを受けた米FRBの利下げ動向に注目しているが、週末発表の米輸入物価指数が市場予想を下回ったことで、▲50bpの利下げ期待が高まったことが、ファイナンシャルな面で価格を押し上げる形となった。

しかし、同時に発表れたミシガン大学消費者マインド指数は、統計のサンプル数が少ないものの景気の先行指標として注目度が高いが、足下の1年インフレ率は2.7%(市場予想 2.8%、前月 2.8%)と鈍化しているが、マインド指数自体は69.0(68.5、67.9)と改善しており、米景気のソフトランディングを意識させる内容だった。

FedWatchベースでは米利下げの確率は五分五分で▲25bp、▲50bpとなっている。しかし、上記の通り米経済がそこまで悪化をしている感じではないため、▲25bpが基本路線だろうが、仮に▲50bpの利下げが行われれば「市場の想定以上に景気は悪いのか」とリスク資産全体に売り圧力が強まる可能性はある。

非常に微妙なタイミングでのFOMCとなるが、利下げをほぼ決めたタイミングでの開催であり、同時に経済見通しやドットチャートも更新されるため、今週は非常にボラティリティの大きな相場展開が予想される。

なお、週末に発表された中国の重要統計ははっきり言って悪い内容であり、ファンダメンタルズ面で非鉄金属価格は下押しされるとみるが、上述の通りファイナンシャルな面で価格は支えられ、下げ余地も限定と考える。


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