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株の戻りで買い戻し 上昇
  • MRA商品市場レポート

2024年9月10日 第2798号 商品市況概況

◆昨日の商品市場(全体)の総括


「株の戻りで買い戻し 上昇」

【昨日の市場動向総括】

昨日の商品市場は軒並み水準を切り上げた。米景気の先行き減速観測を受けたリスクオフによる株価の低下が一巡、テクニカルと思われはするものの株に押し目買いが入った事が価格を押し上げる形となった。

現在、市場のサイクル的には金利高止まりが景気減速や株価の下落を促す「逆金融相場」にあると考えられ、その後、利下げが起きると業績が改善して株価が上昇する「業績相場」に入ることになる。

通常、逆金融相場の際には商品価格にも下押し圧力が掛かり、業績相場には上昇圧力がかかりやすい。

通常、逆金融相場にはコストの上昇と価格の下落で生産調整が起き、業績相場入りするあたりで需要の減少が底入れし、生産調整と相まって比較的大きな上昇になることが多い。

しかし今般の景気回復はインフレを抑制する意図があるため金利はそれほど大幅に引き下げられない可能性があり、回復が緩やかになる中では価格の上昇も急速なものにならない可能性が高まっている状況。

しかし、米大統領選で景気刺激を標榜しているトランプ大統領が誕生した場合、予算措置の効果が出てくる来年夏以降に、商品価格が大幅な上昇になるリスクも想定される。

また、全く回復の兆しが見えない中国経済が、中央政府の予算で一連の問題に対処した場合なども特に鉱物資源価格を押し上げることも想定される。現在、来年の価格見通しはかなり弱気なものが大勢を占めてきているが、今一度、アップサイドのリスクがなくなった訳ではないことは意識した方が良いだろう。


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