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ドル安で堅調 液体燃料は下落
  • MRA商品市場レポート

2024年8月28日 第2789号 商品市況概況

◆昨日の商品市場(全体)の総括


「ドル安で堅調 液体燃料は下落」

【昨日の市場動向総括】

昨日の商品市場は、液体系燃料価格が下落したが、その他の商品は水準を切り上げるものが目立った。米景気の先行きに注目が集まる中、現状では日米欧の中で米国が最も利下げに近い国になっていることに伴い、ドル安が進行していることが材料となった。

原油価格の下落はリビアの供給不安が一巡(投機筋のショート買い戻し一巡)したことが影響しているが、昨日はほぼ、ドル安進行に歩調を合わせて下落している。

足下、米10年金利と原油価格は連動性が高い。コロナショック以降は、急速な景気の回復に供給が追いつかず、かつ、過剰流動性の供給が原油価格を大きく押し上げ、金利以上の上昇となっていたが、その後の金融引き締めとQT実施で両者の乖離は解消した。

結果、10年金利動向(米景気動向)の原油価格に対する説明力が回復しているが、米10年債の利回り予想の市場予想は2025年が3.8%程度、2026年が3.6%程度となっている。

統計的に米10年債利回りの原油価格に対する説明力は有意とは言えないが、10年債利回りを米景気の見通しの目安とするならば、来年の原油価格は供給面のリスクが顕在化しなければ比較的穏やかな上昇に止まると予想される(詳しくはエネルギーのコラムをご参照ください)。


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