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パウエル議長政策変更の時期到来と発言 軒並み上昇
  • MRA商品市場レポート

2024年8月26日 第2787号 商品市況概況

◆昨日の商品市場(全体)の総括


「パウエル議長政策変更の時期到来と発言 軒並み上昇」

【昨日の市場動向総括】

昨日の商品市場は非ドル自国通貨建て商品がドル安・自国通貨高で下落したが、その他の商品は軒並み水準を切り上げる展開となった。

注目のジャクソンホールシンポジウムでのFRBパウエル議長の講演だが、「政策を調整する時が来た」と比較的明確に利下げ開始を示唆、これを受けて金利が低下してドル安が進行、同時に株が大幅に上昇したことでリスク選好が復活、リスク資産は軒並み水準を切り上げた。

リスク選好が高まる時に物色されやすいビットコインが昨日最も上昇、実質金利や為替の影響を強く受ける貴金属やこれまで売られてきた原油にも買い戻しが入る形となった。

ただ、利下げのペースはデータ次第のスタンスを維持しているため、市場が期待するような連続利下げ、大幅な利下げがあるかどうかはまだなんとも言えないところ。FF金利先物ベースでは、昨日まで年末まで▲75bpの利下げを織り込んでいたが、昨日の発言を受けて4回の▲100bpを市場は織り込んでいる。

年後半に掛けては景気が減速する見通しであるが、この期待通りの利下げが行われ無ければ(市場との乖離が発生した場合は)、特に景気に連動する景気循環系商品価格の下押し要因となり得る。

また、昨日はカマラ・ハリス候補が民主党の大統領候補指名の受諾演説を行ったが、概ね演説は高く評価されているようだ(詳しくは本日のMRA's Eye「ハリス氏大統領候補受諾演説を受けて」をご参照ください)。


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