材料一巡 米ソフトランディング期待で総じて堅調
- MRA商品市場レポート
2024年8月21日 第2784号 商品市況概況
◆昨日の商品市場（全体）の総括
「材料一巡 米ソフトランディング期待で総じて堅調」
【昨日の市場動向総括】
昨日の商品市場はエネルギーや発電燃料が下落、その他の商品は水準を切り上げるものが目立った。
エネルギーは引き続き、米雇用関連統計の下方修正が需要減少観測を意識させている。また、イランがイスラエルに対する報復を事実上延期したことや、条件がイスラエルよりであるものの、イスラエルとハマスの停戦交渉が続いていることも価格を押し下げた。なお、過去の停戦交渉でも価格下落は一時的であったことを付言しておく。
今回の米雇用統計の見直しは統計の誤りの修正、ではなく、現在の実情に合わせて統計の集計方法などを見直す作業のことで統計の誤りを修正するといった類いのものではない。例えるとCPIのウェイト変更などのような位置づけだ。
しかし、そうだったとしても雇用者数が想定されているより下方修正されるなら、足下、雇用関連統計ヘの注目が高いだけに市場は反応しない、ということはないだろう。
足下、商品市場は一連の材料をこなし、新規手掛かり材料難の状態。そのため株などのその他の市場要因の影響が大きくなっている状況。
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