株価堅調でリスク選好回復
- MRA商品市場レポート
2024年8月19日 第2782号 商品市況概況
◆昨日の商品市場(全体)の総括
「株価堅調でリスク選好回復」
【昨日の市場動向総括】
昨日の商品市場は貴金属や非鉄金属、その他農産品などが幅広く物色されたが、エネルギーは水準を切り下げる動きとなった。
直近の経済動向を反映しやすいエネルギーは大きく下落した。どちらかと言えばこの週末にガザを巡る停戦協議が進捗する可能性があることを意識した、ポジション調整の売りと考えられる。
週末に発表された米統計は、住宅着工件数が前月比▲6.8%の123.8万戸(市場予想▲1.5%の133.3万戸、前月+1.1%の132.9万戸)と減速、許可件数も▲4.0%の139.6万戸(▲2.0%の142.5万戸、+3.9%の145.4万戸)とやはり減速している。
個人消費の指標であるミシガン大学消費者マインド指数は67.8(66.9、66.4)と改善しているが、先行き景況感が72.1(68.5、68.8)と改善した影響が大きい。
一方、期待インフレ率は2.9%(2.8%、2.9%)と横這いだが市場予想を上回っている。結局、米国の景気は減速しているのだが、先々は金融緩和や景気循環で回復するという期待が強いのだろう。
当面は経済統計を受けた金融政策動向が価格を左右しやすい状況が続く見込みだが、さしあたりジャクソンホールシンポジウムでの、パウエル議長発言が注目されることになろう。
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