CONTENTSコンテンツ

エネルギー・農産品・非鉄金属の一角が上昇
  • MRA商品市場レポート

2024年7月26日 第2766号 商品市況概況

◆昨日の商品市場(全体)の総括


「エネルギー・農産品・非鉄金属の一角が上昇」

【昨日の市場動向総括】

昨日の商品市場はエネルギーセクターに加えて農産品セクターが上昇、非鉄金属セクターの一角が買われた。

注目されていた米GDPは前期比年率+2.8%(市場予想+2.0%、前期+1.4%)と伸びが加速、個人消費が+2.3%(+2.0%、+1.5%)と増加したことが背景。米石油統計で石油製品出荷が堅調だったが、これを裏付けた形。

一方、価格指数はコア価格指数が前年比+2.9%(+2.7%、+3.7%)と市場予想は上回ったが前期からは明確に減速、FRBの政策によるインフレ沈静化の進展を確認するもの。

これまでの商品価格は、株が余りに上昇する中でポートフォリオのリバランス効果で上昇していたが、これが逆回転を始めたことによって下落している。基本、景気循環系商品に焦点を当てれば、年後半に掛けて経済の成長ペースが鈍化することはコンセンサスだっただけに、現在の下落は正直健全と考えている。

むしろ4月以降の「脱炭素を無理に材料にした上昇」の方が不自然だった。商品市場においては投機が主体となる貴金属セクターを除けば、基本、「上げに不思議の上げあり、下げに不思議の下げなし」である。

恐らく、FOMCがややハト派によった発言になる中で株の下げが一巡、上昇する中で商品セクターにも買い戻しが入り上昇、その後景気減速を受けてまた下落、想定通り景気が年後半に底入れすれば、その後上昇に、という流れになるとみている。


本日の見通し、昨日のセクター別動向と本日の見通し、マクロ見通しのリスクシナリオ、本日のMRA's Eye、主要ニュース/エネルギー・メタル関連ニュース/主要商品騰落率/主要指数/市場の詳細データPDFは、有料版「MRA商品市場レポート」にてご確認いただけます。
【MRA商品市場レポート】について