株安・リスク資産安続く
- MRA商品市場レポート
2024年7月24日 第2764号 商品市況概況
◆昨日の商品市場(全体)の総括
「株安・リスク資産安続く」
【昨日の市場動向総括】
昨日の商品市場は総じて軟調な推移となった。貴金属セクターに一部買いが入ったが、その他は実際に需給ファンダメンタルズがタイトと見られる畜産品価格が上昇した。
結局、景気が減速する見通しである中、大統領選の混迷もあって株式市場でリスク回避的な売り圧力が強まっており、市場参加者のリスク選好が低下していることが全体の地合を弱気に傾けていると考えられる。
ただし、株価が下落したとは行っても、S&P500はピークから▲2%程度しか調整しておらず、円高急進の影響が売りを加速させた日経平均でも▲6.8%程度の調整でありまだ4万円近辺で推移している。
このことは、「まだ割高すぎたことに対する調整の範囲内」と言えるのではないか。ある意味、これまでの価格上昇がかなり異常だったこともあり、健全な調整とも言える。
しかし、やはり株価が堅調に推移しない限り、商品価格が上昇するのは難しい。特に足下は需給が価格を決める需給相場ではなく、ファイナンシャルな面が価格に影響しやすい金融相場であると考えられるため、なおさらである。
米大統領選挙の趨勢はなんとも言い難いが、ハリス候補は想定よりも支持されている。更にバンス副大統領候補は「ハリスは子供を産んだことがない、惨めな人間。このような人は国を治めるに不適格」と発言しており、メガトン級の失言をしている。
結果、女性票はかなりの割合がハリス氏に流れることになるだろう。現時点の年齢別、人種別の支持率をみるに、まだトランプ候補が優勢な状況。恐らく適切な白人男性の副大統領候補が選ばれれば、互角の勝負になるのではないか。
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