景気循環系商品引き続き売られる
- MRA商品市場レポート
2024年7月23日 第2763号 商品市況概況
◆昨日の商品市場(全体)の総括
「景気循環系商品引き続き売られる」
【昨日の市場動向総括】
昨日の商品市場は景気循環系商品が売られ、農産品セクターが物色される流れとなった。
株価の下落は一服したものの、商品セクター、特に金属セクターは「脱炭素をテーマとした投機買い」が入っていたため、トランプ前大統領が有利に選挙戦を進めているとの見方が強まる中で売り圧力が強まっている。
ただ、米大統領選からバイデン大統領が撤退を表明、民主党の候補がカマラ・ハリス副大統領になる可能性が高まる中で、「場合によるとバイデン大統領よりも有利に選挙戦を戦えるかもしれない」との期待が、今後、トランプ・トレードの巻き戻しを誘う可能性は否定できない。
大統領選の先行き不透明感が高まる中では、一旦、足下の経済動向に再び焦点を合わせる必要が出てくるが、今のところ米国と中国の景気は減速方向にあり、これが金融緩和期待を高めるものの、商品の需要には下向きのバイアスとなるため、やはり価格は下押しされやすくなる。
もちろん、大統領選で民主党の候補が誰になるかによって話が変わってくることは間違いがないが、しばらくはこうしたイベント・リスクから離れ、現状を確認するステージに戻ると考えられる。
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