米対中制裁強化による株安で金属セクター軟調
2024年7月18日 第2760号 商品市況概況
◆昨日の商品市場(全体)の総括
「米対中制裁強化による株安で金属セクター軟調」
【昨日の市場動向総括】
昨日の商品市場は原油やその他農産品は上昇したが、金属セクターなどは総じて軟調な推移となった。
半導体に関し、米国が中国に対する圧力を強める方針を発表、以前からある程度想定されたことだが、日本の半導体関連メーカーが中国に対して輸出をする場合に「米国の承認が必要」となる可能性が出てきたことなどが、全体のセンチメントを悪化させた。
これまでの株高はハイテク関連の上昇が牽引していた可能性が高く、それが逆回転を始め、株での損失確定や利益確定の動きが強まり、それに伴うリバランスから半導体向けの需要が見込まれる金属セクターが売られたと考えられる。
この制裁に直接関係無いエネルギーは、ドル安やテクニカル要因で昨日はむしろ上昇している。この点を考えると、「総リスクオフ」という訳ではなく、来るべき調整と考えるのが妥当か。
特に、非鉄金属に関してはこのコラムでも主張しているが、4月以降の上昇が投機的な買いに因るものである可能性が高いため、このような局面では売られても不思議はない。
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