米景気先行き減速観測で軟調
- MRA商品市場レポート
2024年7月17日 第2759号 商品市況概況
◆昨日の商品市場(全体)の総括
「米景気先行き減速観測で軟調」
【昨日の市場動向総括】
昨日の商品市場は貴金属や農産品が上昇したが、その他の商品は下落した。米小売売上高の改善はあったものの、総じて米景気が減速、同時に金融緩和も行われるが、トランプ前大統領が復権するとの見方がドルを高止まりさせており、ファンダメンタルズとファイナンシャル、両面が価格を下押しした。
しかし、トランプ前大統領復権観測を受けた世界情勢の不透明さから、貴金属セクターが選好されている流れは変わっていない。
トランプ前大統領の狙撃事件は正直既に「一巡」した感じが否めない。そもそもトランプ候補は選挙戦を有利に進めており、今回の事件がこの優勢の状態を覆した訳ではないため、現状は変わらないということだろう。
しかし、トランプ候補に忠実なバンス氏を副大統領候補に据えたことで「よりトランプ化が進む」ことへの懸念が今後、4ヵ月かけて進む可能性は低くないと考えられ、まだ選挙の先行きは不透明、と言わざるを得ない。
なお、中国では三中全会が開催中だが、恐らく景気を刺激するような対策が実施されるとは考え難く、今のところ材料にはならないと考えている。
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