トランプ候補暗殺未遂を受けたドル高で軟調
- MRA商品市場レポート
2024年7月16日 第2758号 商品市況概況
◆昨日の商品市場(全体)の総括
「トランプ候補暗殺未遂を受けたドル高で軟調」
【昨日の市場動向総括】
昨日の商品市場は総じて軟調な推移となる商品が目立った。
週末に発生したトランプ前大統領の狙撃事件を受け、同氏の支持率が上昇しトランプ復権、財政拡張、ドル高進行観測がドル建て資産価格を押し下げた。
基本、財政拡張策が実需に影響を与えて需要の増加に繋がるとすれば、通常4~5ヵ月は時間が掛かる。実際は予算措置も必要となるため、実際に効果が顕在化するとすれば、「トランプ復権、予算見直し、実施」の時間を考えると早くても来年の今頃だろう。
しかし、実需が伴わなくても先取りして動きやすい金融市場は敏感に反応しており、金利高・ドル高・株高で反応している。足下、実需は景気の減速で下向きであるため、「ドル高が価格を下押ししたが、株高による資産効果がリスク資産価格の下落余地を限定した」と整理するのが妥当だろうか。
米大統領選を巡る「賭け」の状況を見ると、トランプ候補が圧倒的だ。しかし、今回の狙撃事件で低下した、というよりは討論会前後から急速にバイデン大統領の勝率が低下している所は注目に値する。つまり、今回の狙撃事件だけで期待が低下した訳ではない。
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