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米雇用統計はやや弱めで緩和観測継続がリスク資産価格を支え
  • MRA商品市場レポート

2024年7月8日 第2752号 商品市況概況

◆昨日の商品市場(全体)の総括


「米雇用統計はやや弱めで緩和観測継続がリスク資産価格を支え」

【昨日の市場動向総括】

昨日の商品市場はその他農産品や非鉄金属、エネルギーの一角が下落したが、非鉄金属や貴金属などは上昇した。

米雇用統計が市場予想よりも失業者の面で悪い内容となり、同国の雇用環境の悪化と景気減速観測が米国の利下げ期待を強め、ドル安も進行したことが広く商品価格の押し上げ材料となった。

発表された雇用統計は先月と傾向が似るが、雇用者数の増加が市場予想を上回ったが、これまでの2ヵ月の雇用統計は▲11.1万人下方修正され、失業率は市場予想を上回る上昇となった。

JOLT求人が増加していることも考えると米経済はサービス業を中心に堅調差を維持しつつも、雇用環境が緩やかに悪化していることを示唆する内容となった。

ある意味、市場参加者が想定しているQ424頃までの米GDP成長ペースの減速、というそもそもの見通しと平仄が取れた統計だったとも言える。そのため、市場が想定する利下げへの期待もやや高まる形となり、金利安・ドル安となった。

なお、市場は現在9月に1回利下げ(72%)、11月は据え置き(50.9%)、12月の利下げは微妙(47.3%)な情勢で、恐らく1月にもう1回、利下げがあると想定している。

なお、イランでは改革はのペゼシュキアン氏が当選した。これにより、国際協調路線への転換が期待され、核合意への復帰、過度なロシアや中国寄りの政策見直しの切っ掛けになるとの期待はある。


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