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ドル安で堅調も米市場休場で動意薄く
  • MRA商品市場レポート

2024年7月5日 第2751号 商品市況概況

◆昨日の商品市場(全体)の総括


「ドル安で堅調も米市場休場で動意薄く」

【昨日の市場動向総括】

昨日の商品市場は米国の主要市場が休場だったことから動意薄い展開だったが、ドル安が進行したこともあり、総じて堅調な推移になった商品が目立った。

中国の経済情勢の停滞から非鉄金属にはドル安ながらも下落したものがあったが、総じて殆どの商品が金融面を材料に売買されているという感じは否めず、金融政策動向が価格を左右しやすい地合にあることは変わらない。

目先、大きな変化があるとすれば、当局の動きに変化が出た場合だが、今週末の仏選挙、あとは7月15-18日開催の中国三中全会、8月22-24日に開催されるジャクソンホールシンポジウム、8月が期限の米民主党大統領候補選定...といったもの)までは大きな変化は出にくい。

なお、三中全会では国債増発による景気刺激といった小規模な対策が打ち出される可能性はあるが、人民元安を誘発する金融緩和などの対策は取り難い、

転んでもただでは起きぬではないが、人民元安になった場合は輸出を増加させて...と中国当局は考えているだろうが、欧米諸国はこれを阻止するために関税強化の方針であり、その効果も限定されるだろう。

結果、中国の余剰生産物は「日本を含む」アジア諸国に流入することになる。このとき、ただでさえ円安で苦しむ日本の生産者は苦境に立たされることが予想される。

後は英国で保守党が恐らく歴史的な敗退となるが、この14年間の失政に対する不満が顕在化したものであり、労働党の政策は正直保守党とさほど差がない。そのためこの選挙結果は歴史的な結果ではあるものの、市場への影響は今のところ軽微だろう。


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