金融相場続き軒並み高
- MRA商品市場レポート
2024年7月4日 第2750号 商品市況概況
◆昨日の商品市場(全体)の総括
「金融相場続き軒並み高」
【昨日の市場動向総括】
昨日の商品市場は農産品を除く殆どの商品価格が上昇した。「Bad News is Good News」で、米統計の悪化を受けた米国の金融緩和期待が金利を押し下げ、ドル指数を押し下げ、ドル建て資産を押し上げる形となった。
個別の商品の需給バランスは、取り立ててタイトな商品が多いわけでもなく、全体の地合が徐々に金融相場の様相を呈し始めている点は意識しておく必要がある。
やや気になるのが、足下、「ドル安と原油高(WTI高)」が同時に起きているようなケースが散見され始めている点。通常、ドル指数と原油価格の動きが乖離する時は景気の転換点に差し掛かっていることが多い。
足下は恐らく景気底入れ局面に差し掛かっている可能性がある。即ち、景気の減速→金融緩和で底入れ→原油から上昇→その後ドルも上昇、という形になる。実際、ISM非製造業指数の悪化は、先々の景気の減速を示唆しており、今後は需給バランス以上に金融政策動向の影響が大きくなると予想される。
とはいえ、米統計の改善・悪化は月替わりであるため、FRBメンバーがコメントしているように、まだ追加のデータを検証する必要があることは事実だろう。
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