米個人消費減速で総じて軟調
- MRA商品市場レポート
2024年6月3日 第2728号 商品市況概況
◆昨日の商品市場(全体)の総括
「米個人消費減速で総じて軟調」
【昨日の市場動向総括】
昨日の商品市場は、総じて軟調な推移となる商品が目立った。注目の米個人所得・消費が発表され、個人所得が前月比+0.3%(市場予想+0.3%、前月+0.5%)、支出が+0.2%(+0.3%、+0.7%)と大幅に減速、更に物価調整後の実質支出は▲0.1%(+0.1%、+0.4%)とマイナスに転じたことで、米国の消費が価格上昇にそろそろ耐えられなくなっている可能性を示唆する内容だった。
物価指数は前月比+0.2%(+0.2%、+0.3%)、前年比+2.8%(+2.8%、+2.8%)とほぼ予想通り。
また、同日発表された中国製造業PMIも減速(詳しくは昨日のトピックスをご参照ください)しており、世界的な景況感の減速が意識される1日だったと言える。
ただ、年後半にかけて経済成長ペースが鈍化、その後、リセッション入りを回避して回復、とする市場コンセンサスからは逸脱しておらず余りこの相場調整には違和感がない。
今後は、インフレ鈍化が確認されれば金融緩和で商品価格は下支えされていくことが想定されるが、まだ、統計に複数月に渡る明確な減速が確認されている訳ではないため、引き続き、データ重視の神経質な推移が続く可能性が高い。
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