米統計減速・株安を受けて軟調
- MRA商品市場レポート
2024年5月31日 第2727号 商品市況概況
◆昨日の商品市場(全体)の総括
「米統計減速・株安を受けて軟調」
【昨日の市場動向総括】
昨日の商品市場は、総じて軟調な推移となる商品が目立った。過去の統計であるためそこまで注目していなかったが、米GDPの改定値が、前期比年率+1.3%(市場予想+1.3%、速報+1.6%)、と予想通りであるが減速、個人消費は+2.0%(+2.2%、+2.5%)と市場予想を上回る減速となっており、最大消費国である米国の消費が減速している、との見方が強まったことが、景気循環系商品価格を下押しした。
また、金融緩和期待を材料に上昇していた株価が大幅に調整したため、リスク選好の低下から、これまで上昇してきた非鉄金属にも売りが嵩み、需要減少観測から原油などのエネルギーも下落した。
この中で上昇したのが発電燃料。夏場のアジアの気温上昇や、北半球の厳冬に備える動きであり、投機的な動きとは一線を画すもの。
市場参加者の見通し通りであれば、Q324にかけて景気は減速、景気循環系商品価格も下落するが、金融緩和などのサポートによってリセッションを回避し、その後上昇にというかねてから想定している相場展開になりそうだ。
なお、先ほどトランプ前大統領が不倫口止め疑惑を含む34の罪状全てで有罪となった。量刑は7月11日に言い渡されるが禁固4年となる見込み。
この場合でも大統領選挙に出馬は可能で、更に当選した場合、刑務所内からでも大統領執務は可能とされる。
選ぶのは米国の有権者だが、有罪判決を受けて刑務所に入っている人間が大統領の国、と安全保障や経済について話し合うことなどできるのだろうか。
刑務所に収監されているということは罪を償っている最中であるわけだが、このような人が例えば、ロシアやイスラエルなどの戦争について「犯罪だ」と言ったとしても申し訳ないが悪い冗談にしか聞こえない。
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