主要穀物投機筋ネット買越し状況
- MRA商品市場レポート
2024年6月17日 第2738号 商品市況概況
◆昨日の商品市場(全体)の総括
「欧州不安と米統計減速で軟調」
【昨日の市場動向総括】
昨日の商品市場は総じて水準を切り下げる商品が目立った。
欧州ではフランスと英国で選挙が予定されているが、下馬評ではいずれも与党が敗退する可能性が高い事を指摘しており、欧州の政策変更リスクが高まったことが影響している。
英国はEUから離脱しているが、今回支持を伸ばしそうな労働党は親EU・脱炭素を強く打ち出しており、EUに秋波を送るような政策を標榜している。
キャメロン元首相は回顧録で、「そもそもEUに懐疑的だったが、EUに残留したままで英国の国益を維持する改革を行う」としていたが「EU離脱推進派を納得させられなかった」としている。とはいえ、再びEUに加盟、というのもかなり難しい話だろう。
なお、フランスの場合は極右の国民連合が勝利した場合、電気料金の引き上げ、ガスの付加価値税の引き下げ、公共支出の拡大を公約に掲げているため、恐らく仏国債の格付は引き下げられ、ユーロの下押し圧力となるだろう。
注目のミシガン大学消費者マインド指数は市場予想に反して悪化しており、米個人消費の環境が悪化していることを示唆している。結果、昨日は引けに掛けてはドル安が進行、影響の大きいエネルギー価格も下落して引けた。
◆本日のMRA's Eye
「6月米農務省需給報告レビュー」
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