ドル安が価格を押し上げ
- MRA商品市場レポート
2024年5月15日 第2715号 商品市況概況
◆昨日の商品市場(全体)の総括
「ドル安が価格を押し上げ」
【昨日の市場動向総括】
昨日の商品市場はエネルギーセクターと鉄鋼セクターが下落したが、その他の商品は軒並み水準を切り上げた。
市場注目の米PPIは前月比+0.5%(市場予想+0.2%、前月▲0.1%)と市場予想を上回る伸びとなり、前年比でも+2.2%(+2.2%、+1.8%)と前月から伸びが加速した。
エネルギーと食品を除くコアPPIは前月比+0.5%(+0.2%、▲0.1%)、前年比+2.4%(+2.3%、+2.1%)と伸びが加速しており米国がスタグフレーションに陥っている可能性を示唆するものだった。
しかしPCE価格指数算出に用いられる、外来医療費は前月比▲0.1%、航空運賃は▲3.8%と弱い数字も散見され、ポートフォリオ管理サービスなどは+3.9%と上昇している。
これを受けてCPI見通しはより不透明感が増すことになる。ヘッドラインだけを考えればCPI見通しは上方修正となり、PCE価格指数見通しは下方修正の可能性があるからだ。
引き続き金融政策動向、個人消費動向に注目が集まるが昨日の金利低下やドル指数の低下をみるに、市場は米景気の減速とインフレの沈静化を想定していると予想される。
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