総じて堅調
- MRA商品市場レポート
2024年5月14日 第2714号 商品市況概況
◆昨日の商品市場（全体）の総括
「総じて堅調」
【昨日の市場動向総括】
昨日の商品市場は総じて上昇した商品が多かった。中国がインフラ投資のために1兆元の資金調達を始めるとの報道を受けて、これまで堅調に推移してきた非鉄金属に更に買いが入る形となった。
エネルギーや貴金属などは固有の材料があった、というよりはテクニカルな売買が主体となったが昨日は買い戻しが入った。
先週末に発表された中国のファイナンス関連統計は、工業セクターの先行指標であるM1が前年比▲1.4%（市場予想+1.2%、前月+1.1%）と減速しており、人民元建て新規融資も1兆1,900億元（市場予想 1兆3,744億元、前月 9,460億元）と市場予想を下回った。
特に、総ファイナンス規模も1-4月期累計で127兆3,000億元（1-3月期 129兆3,000億元）と減少しており、決して中国の経済活動が活発な訳ではない。
その中で、景気支援のために1兆元の資金調達を実施と報じられたことは、中国政府の今後の対応ヘの期待を高めるものだった。ただ、これまで景気減速時に公共投資や住宅投資を加速させた結果、現在があるため、近代化に向けた投資がどの程度効果をもたらすかはなんとも言えないところ。
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