米緩和期待と株高で総じて堅調
- MRA商品市場レポート
2024年5月7日 第2709号 商品市況概況
◆昨日の商品市場(全体)の総括
「米緩和期待と株高で総じて堅調」
【昨日の市場動向総括】
昨日の商品市場は総じて堅調な推移となった商品が目立った。先週末の米雇用統計が市場予想を下回り、かつ、物価の前提となる時間あたり賃金も伸びが鈍化したこと、弊社が重視している求人・失業レシオが1.31倍(前月1.32倍 ※求人数が先月と変わらなかったとした場合の水準)と低下、インフレ低下圧力が強まったことが金融緩和観測を想起させたことが、米金融緩和期待を高めていることが、ドル安を通じて価格の押し上げ要因となっている。
GW中の日本政府による介入は、経済のファンダメンタルズを無視した強制的な価格水準の変更であり、単独での介入の効果は限られる。
ただし、米国の雇用統計の悪化や利上げの可能性が後退する中では効果を発揮すると見られ、恐らくだが米国が実際に利下げを行うまで介入が継続されるのではないか。
結果、ドル安圧力が強まることになるため、多くのドル建て資産価格が水準を切り上げると予想される。特に価格自体が米国の経済と余り直結しない非鉄金属は、ドル安進行で水準が押し上げられるため、今回の日本政府の介入効果は対象商品によっては限定されると言える。
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