米統計改善で堅調
2024年4月19日 第2696号 商品市況概況
◆昨日の商品市場(全体)の総括
「米統計改善で堅調」
【昨日の市場動向総括】
昨日の商品市場はその他農産品や穀物、貴金属金属セクターの一角が下落したが、広く景気循環系商品は水準を切り上げる動きとなった。
注目のフィラデルフィア連銀製造業景況指数が発表されたが、新規受注の回復などで15.5(市場予想2.0、前月3.2)と市場予想・前月を大きく上回った。米国景気が市場が想定するよりも改善している可能性がある。
過去5年データを元にしたISM製造業指数との回帰分析の結果は、来月初に発表されるISM製造業指数が2.6ポイント程度改善する可能性を示唆している。もちろん、可能性があることを示唆するもの。
既に5月発表のISM製造業指数の予想が数件示されているが、49.0~50.6の範囲でありもし上記の単純な回帰分析の結果通りなら、サプライズな内容となる。金融政策はよりタカ派に、需要、特にエネルギー需要の回復期待が高まることが予想される。
やや想定外が非鉄金属価格の上昇。ドル高が進行するなかで買いが入った。これまでの上昇でチャートの主要なポイントを上抜けたことも大きいが、米景気回復への期待で中国の輸出需要が回復するとの期待が高まったとみられる(しかし、期待先行であり、中国の統計は決して良くない)。
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