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米統計改善の中 地政学・制裁を受けた供給不安で上昇
  • MRA商品市場レポート

2024年4月16日 第2693号 商品市況概況

◆昨日の商品市場(全体)の総括


「米統計改善の中 地政学・制裁を受けた供給不安で上昇」

【昨日の市場動向総括】

昨日の商品市場はその他農産品や、穀物セクター、エネルギーの一角が下落したが、その他の商品は水準を切り上げる流れとなった。

価格下押し要因は米小売売上高が改善していることに伴う、米金融緩和観測が後退していることによる実質金利上昇観測、それに伴うドル高進行が材料。一方で統計は良好であるため、需要面は特に米国が最大消費国であるエネルギーセクターにプラスに働いている。

この状況において、イスラエルとイランの衝突の懸念が完全に払拭仕切れない中、原油価格が高騰していることが期待インフレ率の押し上げを誘発し、広く、インフレ資産価格の上昇圧力となっている状況。

また、価格低迷を受けた生産調整の動きが昨年から見られていた非鉄金属に関し、米英がロシア産の金属のCMEやLMEでの引き取りを禁止する制裁を決定したことで、「最後の砦」であるLMEでの現物確保が困難になる、との見方が価格を押し上げる形となった。

景気が底入れする前後のタイミングでは、商品の生産量削減話がピークになることが多いため、この観点からも景気が転換点(底入れ)に差し掛かっていることを示唆している。

しかし、仮に中東戦争が激化した場合、景気は恐らく下押しされることになるだろう。ただかなり明確に戦時相場に突入、原油調達も「親イスラエル国には供給しない」といったオイルショックの再燃も有り得るため(可能性の低いシナリオ)、供給面での顕著な上昇リスクは残る状態だ。


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