商品セクター物色の流れ継続
- MRA商品市場レポート
2024年4月5日 第2687号 商品市況概況
◆昨日の商品市場(全体)の総括
「商品セクター物色の流れ継続」
【昨日の市場動向総括】
昨日の商品市場は続伸した商品が目立った。昨日発表された欧州サービス業PMIが概ね上方修正されておりドル安が進行する中で、ドル指数下落に伴う買いが入ったことが影響した。
足下、想定よりも景気回復のタイミングが早いのでは、との見方が強まっており金利上昇が株価を押し下げているが、生産調整の話が広く議論され、具体的に供給削減が行われる動きが強まっていた商品市場には買いが入る流れとなった。
なお、生産調整→景気底入れ→需要回復→価格上昇、というパスを経るため、生産調整が検討され、実際に行われるのは景気が底入れする前後になることは多い。
なお、足下の価格上昇に米国のQT見直しの方針や利下げ観測が影響した可能性は低くないと考えている。そのため、このままインフレが加速するようなことがあれば、QTは継続、利下げも見送り、という選択は出てくるだろう。
この場合、株価が大幅に調整してその他のリスク資産もクラッシュするというリスクは高まることになるが、本格的なバブルが発生する前のあく抜きができると考えれば今後の景気にとってはむしろプラスといえるのではないか。
問題は、仮にクラッシュがあった場合に「さらに金融緩和をする必要性」が出てくる場合だろう。足元、いろいろな価格が上昇している主因の1つが緩和しすぎである可能性は高いと考えられる。
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