ドル安が価格をさらに価格を押し上げ
- MRA商品市場レポート
2024年4月4日 第2686号 商品市況概況
◆昨日の商品市場(全体)の総括
「ドル安が価格をさらに価格を押し上げ」
【昨日の市場動向総括】
昨日の商品市場は軒並み水準を切り上げる展開となった。中東・ロシア・ウクライナ情勢不安と、米中統計改善を受けて原油価格が上昇していたが、この状況においてもOPECプラスは減産遵守を徹底する動きを見せており原油価格が上昇したことが、多くのインフレ資産価格の押し上げ要因となった。
また、4月1日に発表された米ISM製造業指数は予想外の改善だったが、昨日発表された米ISM非製造業指数は予想外の悪化となったこと、この状況においてもFOMCメンバーは年内利下げのスタンスを変更していないことからドル安が進行したことも、多くのドル建て資産価格を押し上げる形となった。
昨日下落したのは、投機筋の影響が出難い鉄鋼原料や、自国通貨建て商品だった。
ここまでの価格上昇は、Q324頃かと思われた米景気の底入れが想定よりも早いタイミングになった可能性があること、早ければ4月頃に「在庫調整が循環的に終了する」とみられていた中国の情勢に改善が見られたこと、などがサプライズをもたらして価格を押し上げている。
思い返せば年初、投資銀行の多くは今年、年6回~7回の利下げを見込み、それを元にしたポジションテイクでかなり債券部門に損失が出たようだが、商品分野においても似たようなことが起きていると考えられる...。
◆本日のMRA's Eye
「原油上昇 リスクシナリオ顕在化」
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