期末を控えドル高も手伝って軟調
- MRA商品市場レポート
2024年3月27日 第2680号 商品市況概況
◆昨日の商品市場(全体)の総括
「期末を控えドル高も手伝って軟調」
【昨日の市場動向総括】
昨日の商品市場は総じて下落した商品が目立った。米統計が弱めの内容だったものの、四半期末・月末を意識したドル調達の増加でドル指数が上昇したこと、また、この四半期、コモディティセクターのパフォーマンスは強い(上昇)ものが多かったため、利益確定の売りに押されたためと考えられる。
実際、セクター別の騰落率を見ると、コモディティの中では唯一、穀物セクターが▲4.8%と年初来のパフォーマンスがマイナスとなっているが、エネルギーが+1.6%、原油が+13.5%、非鉄金属が+0.8%、ソフトが+35.2%、畜産が+11.7%と、株の+5.9%を大きく上回る商品が目立っている状況。
個別商品にブレークダウンすると、年初来騰落率上位は以下の通り。エルニーニョ現象発生時は赤道近辺で生産される農産品の需給がタイト化しやすいが、ラインナップを見るにその通りになっている印象。
LIFFEココア 134.2%
ICEココア 129.3%
ビットコイン 64.3%
SGX天然ゴム 50.2%
NYM RBOB 28.4%
CME豚赤身肉 25.9%
日経平均 20.7%
MDEパーム油 18.3%
CBTオレンジジュース 16.5%
NYB綿花 15.3%
NYM WTI 13.9%
Ural 13.7%
LIFFEロブスタ 13.8%
TCM原油 13.2%
以上を踏まえるといったん、四半期末時点でこれらの商品に利益確定の売りが出てもおかしくないと言えばおかしくない。今日はいわゆる「スポ末」であるためこの流れは本日も続くのではないか。
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