ドル安で堅調
- MRA商品市場レポート
2024年3月26日 第2679号 商品市況概況
◆昨日の商品市場(全体)の総括
「ドル安で堅調」
【昨日の市場動向総括】
昨日の商品市場は、自国通貨建て商品や一部の非鉄金属を除き、総じて堅調な推移となった。ドル指数が軟調に推移する中でドル建てで取引される商品の名目価格が上昇する展開。
殆どの商品価格は米国の10年期待インフレ率との連動性が高いが、米期待インフレ率は山谷がありながらも水準を切り上げる動きになっている。背景に原油価格の上昇がある。
原油価格はOPECプラスの減産が比較的遵守されている中、イスラエル・ガザ問題を背景とする供給不安定、ロシアとウクライナの越境攻撃によって石油製品のみならず原油・ガス供給ヘの懸念も意識されていることが心理的に、特に投機的な市場参加者にショート・ポジションを取り難くさせている。
また、投資銀行の一部が米利下げを材料に、商品(コモディティ)への投資を推奨するなどの投機的な動きを刺激するレポートのリリースもあって、割高に推移している株式市場に比べれば投資がしやすい、という判断なのだろうか想定よりも堅調な推移になっている。
有料レポートの方で紹介している「セクター別のパフォーマンス」は農畜産品の上昇率が最も高く、次いでエネルギー、株式となっているが、工業金属や貴金属などのパフォーマンスはこれを下回っている。
基本、商品価格は需給バランスで決定されるが、トリクルダウン効果とは言わないが株価が高値を維持する中では、割安でかつ、流動性が高い商品に循環物色の動きが見られても不思議ではない。
本日の見通し、昨日のセクター別動向と本日の見通し、マクロ見通しのリスクシナリオ、本日のMRA's Eye、主要ニュース/エネルギー・メタル関連ニュース/主要商品騰落率/主要指数/市場の詳細データPDFは、有料版「MRA商品市場レポート」にてご確認いただけます。
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