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エネルギーセクター軟調
  • MRA商品市場レポート

2024年3月21日 第2676号 商品市況概況

◆昨日の商品市場(全体)の総括


「エネルギーセクター軟調」

【昨日の市場動向総括】

昨日の商品市場は、エネルギーセクターが総じて軟調、非鉄金属や工業金属、貴金属セクターは総じて堅調な推移となった。

FOMCのドットチャートは前回見通しからややタカ派に傾いているものの、金融緩和は予定通り行われる見通しが示され、米労働市場需給がタイトであり、かつ、CPIのサービス価格が上昇基調を強めているにも関わらず、FRBパウエル議長がむしろハト派と捉えられる発言をしたことで、ドル安が進行、ドル建て資産価格の上昇要因となった(FOMCの詳細な解説は、有料のマンスリーレポート4月号で解説の予定です)。

1月~2月にかけて強含んでいた「米サプライズ指数」は2月中旬から下げに転じ、足下低下トレンドとなっている。1~2月の強めの米統計を受けてアナリストは強気に転じていたが、この強気の統計がベースとなるため、足下の統計は市場予想を下回るケースが増えてきた。

FRBパウエル議長のハト派な発言はこうした足下の統計の減速が影響している可能性はある。また占拠を睨み、9月の利下げが現政権の集票にプラスに寄与することを回避(政治的に中立を維持)したい、との思惑があるの「かも」しれない。

なお、FOMCがハト派と捉えられたにも関わらず、ドル円は大きく円安にシフトしている。結局、日銀が複数回追加利上げはできない、と市場は判断しているようだ。

当面、ドル円に円安バイアスがかかり、輸入企業と個人消費にはマイナスの影響が及ぶことが懸念される(詳しくはMRA外国為替レポートをご参照ください)。


本日の見通し、昨日のセクター別動向と本日の見通し、マクロ見通しのリスクシナリオ、本日のMRA's Eye、主要ニュース/エネルギー・メタル関連ニュース/主要商品騰落率/主要指数/市場の詳細データPDFは、有料版「MRA商品市場レポート」にてご確認いただけます。
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