米景気への楽観を背景とする株高でリスク選好
- MRA商品市場レポート
2024年3月19日 第2674号(簡易版)商品市況概況
◆昨日の商品市場(全体)の総括
「米景気への楽観を背景とする株高でリスク選好」
【昨日の市場動向総括】
昨日の商品市場は金利が上昇する中でも米国株が上昇、景気への強気な見方が強まっていることで米国が最大消費国である原油価格が上昇、リスク選好が回復する中で生産調整や供給制限に関する報道が増えてきた発電燃料や工業金属の一角が上昇した。
市場では景気減速に伴う米国の利下げ期待が後退し、むしろ景気は早期に回復基調に入り物価も底堅く政策金利の引き下げタイミングが見送られる流れとなっている。
一方で米国の景気が良好であることから金利が上昇する中でも株価が堅調に推移、広く、景気循環系商品が物色される流れが強まっている状況。
景気が低迷している中国が最大消費国である非鉄金属は、銅で精錬品生産調整や、ニッケルの鉱山稼働停止・売却、錫の鉱石供給制限といった供給面の調整が強まっており同様に価格が上昇している。
しかしその一方で工業金属の代表選手である鉄鋼製品・原料価格は水準を切り下げる動きになっており、乖離が発生している。より中国の状況を正確に反映しているのは鉄鋼セクターの動きの方だろう。
また、市場参加者の関心を誘っているのが金価格の動きだ。金価格動向に対する中央銀行・政府の影響がリーマンショック後に変化、ロシアの軍事侵攻以降にその流れが加速している(詳しくは有料レポートのMRAマンスリー4月号で詳述の予定です)。
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