農産品や貴金属セクターの一角物色される
- MRA商品市場レポート
2024年3月18日 第2673号 商品市況概況
◆昨日の商品市場（全体）の総括
「農産品や貴金属セクターの一角物色される」
【昨日の市場動向総括】
昨日の商品市場は原油価格や金などが下落したが、景気に連動し難い農産品や割安感から貴金属セクターが物色され、非鉄金属は銅・錫などが上昇した。
昨日はニューヨーク連銀製造業景況感指数やミシガン大学消費者マインド指数などのフォワードルッキングな指標が発表されたがいずれも市場予想を下回っており、米国経済がこれまで発表されてきた統計よりも「強くはないのでは」との見方を強めるないようだったものの、それでもFRBのタカ派のスタンスを変更するには至らない、との見方が金利を押し上げた。
これを受けて株価が調整。株は多くの市場参加者のリスク選好の指標であり、ポートフォリオのコアとなる商品であることから、この価格が調整する中では投資ウェイトを維持する目的でポートフォリオに組み込まれている商品は低下しやすい。
特にコモディティの中では金や原油などが影響を受けやすくなる。非鉄金属では銅がその対象となるが、現在は中国生産者の協調減産の影響を受けて需給タイト化懸念が強まっていることから、株下落の影響は限定されたようだ。
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