欧米の緩和的な政策期待で堅調
- MRA商品市場レポート
2024年3月8日 第2667号 商品市況概況
◆昨日の商品市場（全体）の総括
「欧米の緩和的な政策期待で堅調」
【昨日の市場動向総括】
昨日の商品市場は、総じて堅調な推移となった。ECB会合とFRBパウエル議長の議会証言を受けて、先進各国中央銀行がややハト派に傾いているとの期待が金融緩和観測を醸成し、結果的に金利低下・ドル安を通じて価格を押し上げる形となった。
昨日のパウエル議長の発言は特に新味はなかったが、利下げを否定せず、利下げが遅れることのリスクも認識しているとややハト派によったものだった。足下の米統計の減速を受けたものと考えられる。
しかし昨年後半からの数ヵ月、米統計は強弱まちまちの状態が続いており明確に景気が減速していると確信できる材料が出てきていないこともまた事実であり、安直な利下げに踏み切れない状態。
ただし、商業用不動産やノンバンク（ファンドやMMFなども広義のノンバンクに該当）を通じた低流動性資産市場への資金逆流リスクは依然としてリスクであり引き続きハード指標には注目する必要がある。
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