対策期待やドル安で総じて堅調
- MRA商品市場レポート
2024年3月5日 第2664号 商品市況概況
◆昨日の商品市場(全体)の総括
「対策期待やドル安で総じて堅調」
【昨日の市場動向総括】
昨日の商品市場は、液体系エネルギー価格が下落したが、その他の商品は総じて堅調な推移となった。
液体系エネルギーは、最大消費国である米国の石油製品出荷の低迷が続いていること、先週末に発表されたISM製造業指数の鈍化が需要の減速を強く意識させていることが下落要因となっている。
その一方で、ドル安を受けた名目価格の上昇圧力が米国が消費主体ではない商品には入りやすくなっており、工業金属価格を押し上げている。特にLME非鉄金属は現在開幕の全人代で何らかの景気刺激策が打ち出される、との期待が価格を押し上げた。
貴金属はドル安の進行や米利下げヘの期待が価格を押し上げているが、価格の上昇のタイミング、そのペースを考えると何らかのロスカットを巻き込んだ可能性が否定出来ない(詳しくは有料レポートの貴金属セクターのコメントをご参照ください)。
発電燃料はここに来て、価格面を意識した生産調整や、米国によるロシア制裁の動きが価格に影響を与え始めている。やや「潮目」が変わりつつあることは否定できない。
本日の見通し、昨日のセクター別動向と本日の見通し、マクロ見通しのリスクシナリオ、本日のMRA's Eye、主要ニュース/エネルギー・メタル関連ニュース/主要商品騰落率/主要指数/市場の詳細データPDFは、有料版「MRA商品市場レポート」にてご確認いただけます。
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