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米統計減速 全人代期待倒れで軟調
  • MRA商品市場レポート

2024年3月6日 第2665号 商品市況概況

◆昨日の商品市場(全体)の総括


「米統計減速 全人代期待倒れで軟調」

【昨日の市場動向総括】

昨日の商品市場は、発電燃料価格が上昇したが、その他の商品は総じて軟調な推移となった。

中国で全人代が開幕、経済対策への期待があったが結局昨年と同程度の財政赤字(昨年は実質GDP比▲3.5%、今年は▲3.4%であり横這い)を許容してインフラ投資などを行う方針が示されたが想定の範囲内だった。

また、ゼロコロナからの回復で大幅な回復が期待された昨年と同程度の成長見通し(昨年は実感としてはゼロ成長なのだが、統計が恐らく正しい状況を反映していないと考えられる)を示したが、「大幅反動でも5%程度」だったことを考えると、今回の目標の達成も怪しいと見られたことが、工業金属価格を押し下げた。

エネルギーは最大消費国の米国の経済統計減速が価格を下押ししており、ドル安と原油安が同時に進行している。

この一方で金は大幅な上昇を続けている。ISMを初めとする米国統計の悪化が何らかのロスカットを巻き込んだと考えられるが、それ以外に「トランプ候補の躍進」もあると推察される(詳しくはMRA's Eyeをご参照ください)。


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