エネルギー上昇・金属軟調でまちまち
- MRA商品市場レポート
2024年2月27日 第2659号 商品市況概況
◆昨日の商品市場（全体）の総括
「エネルギー上昇・金属軟調でまちまち」
【昨日の市場動向総括】
昨日の商品市場は、非鉄金属などの金属セクターが調整したが、エネルギーやその他農産品は上昇した。
非鉄金属は中国の経済活動が緩慢であること、習近平国家主席が経済対策の推進を強調し始めていることから「むしろ状況は想定しているよりも良くないのでは」との見方が強まったことなどが材料となった。
エネルギーは中東情勢不安や、想定よりも堅調な米経済動向が価格を押し上げているが、週間石油統計に見られる石油製品出荷の水準は低く、やや景気回復期待先行の感は否めない。
昨日最も上昇したのがビットコインだが、過去、ビットコインは他商品との相関性がほぼない（全く無い）ことから、ポートフォリオの効率改善のために組み込まれることが多いが、市場参加者のリスク選好が回復している時に物色されることが多い。
そのため、株価との連動性がある程度高くなっているが、株が割高では、との見方が強まる中でビットコインが物色された可能性は否定できない。ただ、過去にこの水準まで上昇した場合、比較的早くビットコインは下落に転じている。
株価動向、延いては市場参加者のリスク選好度合いを測るための指標としてビットコイン動向をウォッチすることは意味があるかもしれない。
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