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供給不安と景気への楽観根強く総じて堅調
  • MRA商品市場レポート

2024年2月22日 第2656号 商品市況概況

◆昨日の商品市場(全体)の総括


「供給不安と景気への楽観根強く総じて堅調」

【昨日の市場動向総括】

昨日の商品市場は、その他農産品や非鉄金属、エネルギー価格が上昇したが発電燃料などの価格は水準を切り下げる動きとなった。

FOMC議事録の発表を待つ中、ポジション調整的な取引が主体だったと考えられるが、発電燃料に関しては「価格下落による生産調整観測」が、原油はリビアの製油所の稼働停止などが材料となり、非鉄金属はロシア ナワリヌイ氏の獄中死を受けた欧米の追加制裁で、昨年から対象になると報じられていた非鉄金属全体が供給懸念で水準を切り上げる動きとなった。

また、これまで発表されている統計が、アナリストの予想を上回っているケースが多いことも特に景気循環系商品価格を押し上げる形となっている。

商品相場、市場は「凪」の状態だったが足下の景気への楽観が価格を押し上げていることは否めない。この中で発生するリスクが高まるインフレ率の上昇を当局が容認するかどうかが今後の価格動向を決める上で重要になるが、年初からの統計の改善は利下げ期待を織り込む物であることも否定できないため、引き続き重要統計の発表を待ちたいところだ。

その中で「過去の指標」である鉱工業生産などのハード指標よりも、より、フォワードルッキングなPMIなどのソフト指標の重要性が増すことになるだろう。


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