CONTENTSコンテンツ

米市場休場で動意薄い
  • MRA商品市場レポート

2024年2月20日 第2654号 商品市況概況

◆昨日の商品市場(全体)の総括


「米市場休場で動意薄い」

【昨日の市場動向総括】

昨日の商品市場は、その他農産品とエネルギーが上昇、非鉄金属や発電系燃料は価格水準を切下げた。

米国市場が休場であり基本的には動意が薄い1日だったが、中国正月明けの中国勢の動きが緩慢であり、工業金属は軒並み水準を切下げる動きとなった。

足元、市場の注目は、1.米国の金融緩和がいつあるのか、2.それはどれだけの回数か、3.中国の経済活動は回復するのか、4.3.が難しかった場合何かしらの経済対策が実施されるか、である。

1.については恐らく6月が最右翼。よくよく考えると昨年からFOMCメンバーは2024年後半での利下げ(年3回程度)を示唆していたため、違和感はないのだが、欧米投資銀行はなぜか年初から6回、7回の利下げを想定していたため、このギャップを埋める動きが市場を混乱させていたと考えられる。

現在の市場の利下げ見通しは年末までに3.5回であり、当局と市場のギャップは埋められた形であり、今後はより、米国の統計に注目が集まることになる。

3.については、国内の不動産関連問題の解消に時間が掛かる可能性が高い事を考えると、どうしても海外景気の回復に依拠することになる。そうなると循環的には7月頃の回復が見込まれるが、足下、米国の金融引締めやそれに伴う景気減速の可能性も否定できないため、まだ不透明である。

あとは、直接商品市場には関係が無いが、日経平均が史上最高値を超えるかどうかだが、直近のGDPの減速を考えると、もう少し時間が掛かりそうだ。


本日の見通し、昨日のセクター別動向と本日の見通し、マクロ見通しのリスクシナリオ、本日のMRA's Eye、主要ニュース/エネルギー・メタル関連ニュース/主要商品騰落率/主要指数/市場の詳細データPDFは、有料版「MRA商品市場レポート」にてご確認いただけます。
【MRA商品市場レポート】について