米景気回復期待を受けてドル高でも堅調
- MRA商品市場レポート
2024年2月19日 第2653号 商品市況概況
◆昨日の商品市場(全体)の総括
「米景気回復期待を受けてドル高でも堅調」
【昨日の市場動向総括】
昨日の商品市場は、その他農産品や自国通貨建て商品が下落したが、その他は軒並み水準を切り上げる展開となった。
昨日発表の米PPIは市場予想を上回る上昇となり、米国のインフレ鈍化期待を後退させるもので、米国の高金利政策維持観測を強めドル高を進行させたことが農産品や自国通貨建て商品価格の下落要因となった。
しかしその他の景気循環系商品にとっては「米景気が良好である」と解釈され、これよりも前に発表されていた住宅着工や許可件数の悪化はほとんど材料視されず、その後のミシガン大学消費者マインド指数の期待指数の改善(78.4、市場予想77.0、前月77.1)や、ニューヨーク連銀サービス業活動指数の改善(▲9.7→▲7.3)が意識されたようだ。
なお、原油価格の上昇にヒズボラのナスララ師の発言を材料とするコメントもあるが、むしろこのコメント以降は下落しており、昨日は米国の経済回復を期待したものと見られる。
この結果、期待インフレ率が上昇するため、その他のインフレ系商品価格を押し上げる形となった。
現在、米経済は踊り場にあり、このまま回復するのか減速するのか材料を待っている状況。これまで比較的正しく米国経済の動向を当ててきた、サマーズ元財務長官は「むしろ利上げの必要性」を指摘している。
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