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小売売上高を受けたドル安とソフト指標改善で堅調
  • MRA商品市場レポート

2024年2月16日 第2652号 商品市況概況

◆昨日の商品市場(全体)の総括


「小売売上高を受けたドル安とソフト指標改善で堅調」

【昨日の市場動向総括】

昨日の商品市場は、非鉄金属の一角や穀物セクターが軟調な推移となったが、その他の商品は軒並み水準を切り上げる展開となった。

注目の米小売売上高が、市場予想以上に減速したことから個人消費ヘの懸念が強まり、これまで市場が警戒してきた利下げ見送り観測が後退、金利安による実質金利の低下やドル安進行が価格を押し上げた。また、ニューヨーク連銀指数やフィラデルフィア連銀製造業景況感指数が市場予想を上回ったことも、「先々の」景気回復期待を高めたことも買い材料となった。

ただ、小売売上高の減速は悪天候の影響に因るものであり、一時的なのではないかという見方があるのも事実。前月比ベースでは大幅な減速となったが、前年比ベースでは総合指数が前年比+0.6%(前月+5.3%)、除く自動車が+1.2%(+4.4%)と前年比プラスである。

また、景気の先行指標であるソフト統計は、ニューヨーク連銀指数が▲2.4(市場予想▲12.5、前月▲43.7)、フィラデルフィア連銀製造業景況感指数が+5.2(▲8.1、▲10.6)と、先行きに関してはかなり明るい見通しとなっている。

この状況において、米FRBが金融緩和見送りスタンスを変化させるかは微妙なところだろう。


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